転職でこれだけは押さえたい!ボーナス(賞与)をもらい損ねないようにするには?

社会人が期待に胸を膨らませる年2回のボーナス(賞与)。ボーナスは固定給とは別の収入源となるため、単なる楽しみではなく生活設計に大きく関わることも。
転職をする際も、「できればボーナスをもらってから……」「転職先でボーナスをもらえる?」と考える方は少なくないのでは?
そこで今回は転職で損をしないために、ボーナスをゲットするベストな転職スケジュールの組み方と5つのポイントをご紹介します!

転職時、ボーナスをもらうためにすべきこと

転職活動を始める際には、「いつまでに辞めるか」「いつ頃転職するか」など、ある程度スケジュールを決める必要があります。

タイミング的には、ボーナスが支給された直後に辞めたいところですが、転職活動が始まってしまえば、ボーナスの支給に転職の進行を合わせることは難しく、結局、ボーナスをもらい損ねてしまったという人も多くいるでしょう。

確実にボーナスをもらうためには、具体的な算定期間やボーナスの支給に関する規定をチェックする必要があります。特に、次の3点の情報収集を行ってください。

・ボーナスの算定期間

ボーナスは通常、半年程度の期間における業績や評価で金額が決まります。しかし、その算定期間は、9~2月や10~3月など、会社によってバラバラです。

・ボーナス支給時の在籍の有無

会社によっては、ボーナスの算定期間に会社に在籍していても、ボーナス支給日時点で会社に在籍していないとボーナスを支給しないというルールを明記していることがあります。

・ボーナスには「将来への期待」が含まれている場合がある

ボーナスというのは、一定期間内の業績・仕事内容への評価で算定されますが、金額には「将来への期待度」を含めている企業も多いことでしょう。もしも、このような記載が規定にある場合、ボーナス支給時点で退職することが判明していると、金額が減ってしまうこともありえます。その場合は、ボーナス支給後に退職の意思を伝えるのがいいでしょう。

損をしない! 「ボーナス(賞与)転職」5つのポイント

夏・冬それぞれのベストスケジュールが分かったところで、退職届を提出すべきタイミングや”ボーナスもらい逃げ”と思われないためにどういう注意が必要かなどボーナス転職における5つのチェックポイントをみていきましょう。

現職の「ボーナス(賞与)支給規定」を確認する!

ボーナスに合わせて転職をしようと決めたらまず、現職の賞与算定期間・賞与支給時期など「ボーナス支給規定」を確認しましょう。

一般的に賞与算定期間は、賞与支給前の半年間が対象になりますが、企業によっては年2回のボーナスではなく、例えば3カ月ごとに査定を行う場合もあります。

また、賞与支給時期は夏が6月末〜7月上旬、冬は12月上旬の企業が多いようです。
支払日在籍条項の有無にも注意して、転職スケジュールを立てましょう。

退職を申し出るタイミングはボーナス(賞与)支給後がベスト!

ボーナスを確実にもらって転職するためには、退職届を出すのはボーナス支給後がベストです。

中小企業などで経営者の判断によってボーナス支給額が決められる場合には、支給日前に退職の意思表示をすることで支給額が少なくなる場合があります (ただし、きちんとした賞与支給ルールがある場合はこの限りではありません)。

賞与は本人の査定や会社の経営状態も加味されるため、退職の意思表示が理由で減額されたと思われる場合でも、支給額に対して不服を申し立てることが難しいです。

ボーナスをベストな金額でもらって退職したいと考えるなら、退職届を出すまでは退職することを悟られず、支給後に退職を申し出るのが確実でしょう。

十分な引継ぎ期間をとり「ボーナス(賞与)もらい逃げ」の悪印象を残さない!

賞与が今まで働いてきた実績に対するものだと考えれば、ボーナス支給直後に退職をしても決して悪いわけではありません。

とはいえ、業務の引継ぎ時間もあまり確保されず、ボーナス支給直後に即退社……となると、「ボーナスもらい逃げ」の烙印を押され、周囲にも迷惑をかけることになります。

現実的にはボーナス支給後1〜2週間以上経ってから退職届を出し、その後引継ぎを行う十分な期間(約1カ月)を設け、周囲に悪印象を残さないようにしましょう。

内定から入社までの期間は長くても3カ月と考える!

ボーナス転職時に現職で注意すべきポイントをご紹介しましたが、転職先に対しても気を付けるポイントがあります。

在職中の転職活動であれば、内定が出て転職先が決まってから退職を申し出ようという方も少なくないでしょう。その場合、採用担当者は応募者に対して、本当に退職する意志があるのかを見極めます。

内定から入社までの期間に無理のないスケジュールをたて、確実に入社できる日を提示することが大切です。

間違っても、「現職のボーナス支給後まで退職を待ってください」などと伝えてはいけません。

職種・ポジション・企業などにより異なりますが、内定をもらってから転職先への入社までの期間は、1〜2カ月が一般的といわれており、長くても3カ月が目安と考えましょう。

タイミングによっては、現職あるいは転職先での初ボーナス(賞与)を諦めることも必要!

ボーナス支給額は、企業によって異なりますが支給月の1〜2カ月前から過去6カ月間の人事考課・勤怠・実績などを考慮して決定されます。

ボーナス転職を考える方にとって、現職でボーナスを受け取り、さらに転職先での初ボーナスも多くゲットしたいというのが本心でしょう。
その場合、転職先の賞与算定期間も計算に入れて転職タイミングを計る必要があります。

ただし、一般的に試用期間は賞与算定期間に含まれません。となると、転職後最初のボーナスはあまり期待できないと言えるかもしれません。

転職先での初ボーナスの額を優先するのであれば、現職のボーナス支給を諦めなるべく早めに転職先に入社し、転職先の賞与算定期間を長くすることで、長期的に考えると多くのボーナスを受け取ることができる場合もあります。

いずれにせよ、中途採用では、即戦力として活躍できる人を求めているケースが多いので、現職のボーナスに固執せず、応募企業の期待に応えて貢献することも考えて、転職のチャンスを逃さないように気をつけてください。

「ボーナス(賞与)転職」で一番大事なことは、ボーナスをもらってから退職することばかり考えて、転職のチャンスを逃してしまわないようにすることです。
応募企業が希望している入社時期よりも現職のボーナス支給日を優先して退社・入社時期が合わず不採用になってしまったり、十分な引継ぎもできずに周囲に迷惑をかけては本末転倒です。
何のために転職するのかを見失わずに、その上で少しお得に転職するチャンスとしてボーナスを利用する、といった余裕を忘れないようにしましょう!

現職のボーナスをあきらめたほうが、後々プラスになるケースもある

中途採用を行っている企業のほとんどは、即戦力の人材を求めています。通常、内定が決定した後も2ヵ月程度は入社を待ってくれますので、現職のボーナス支給日を勘案して転職時期を決める人も多いでしょう。

しかし、現職のボーナスをあきらめて、なるべく早く転職先に入社するという選択も時には有効です。転職先企業の算定期間のロスを減らし、現職にとどまっていた場合よりも高額のボーナスを手にできるというケースもあります。

また、ボーナスには反映されなくとも、即戦力を求めている企業の期待に応えることで、新天地でのスタートをうまく切ることができるというメリットもあります。ボーナスのことを意識しつつも、こだわりすぎないという感覚で、具体的な転職スケジュールを立ててください。

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